事業内容
Ⅰ 北海道私的病院協会設立(北海道病院協会の前身)
1.設立年月日
昭和58年1月22日(会員数110名)
2.設立の目的
厳しい医療をめぐる環境、特に私的病院を取り巻く諸情勢が益々厳しさを増して きており、私的病院の大同団結を創ることが必要との観点から設立しました。
Ⅱ 特定非営利活動法人北海道病院協会設立
1.設立年月日
平成11年8月25日(北海道知事認証)
21 世紀における道民の保健、医療、福祉の増進に貢献するためには、道内の総て の病院が連携して活動することが必要であるとの認識に至り、また、そのための母体 となる団体は、社会的に認知されていることが望ましいことから、北海道私的病院協 会を発展的に解消し、北海道知事の認証を受け、特定非営利活動法人北海道病院協会 を設立しました。
2.所 在 地
札幌市中央区大通西6丁目 北海道医師会館6階
3.道内各地域の状況 (令和5年4月1日現在)
地 域 | 会員数 | ||
函館地域 | 34 | ||
日胆地域 | 39 | ||
十勝地域 | 19 | ||
オホーツク地域 | 23 | ||
旭川地域 | 40 | ||
釧根地域 | 23 | ||
空知地域 | 22 | ||
札幌圏(札幌、江別、石狩、恵庭、北広島) | 171 | ||
後志圏(小樽、寿都、羊蹄、岩内、余市) | 13 |
1 北海道病院学会開催(年一回開催)
道内の病院に勤務する医療従事者の研鑽の場として、前身である北海道私的病院学会(昭和60年第1回開催)から通算して36回開催しています。
2 緊急臨時的医師派遣事業
本事業は、道内の医療機関 などの協力を得て、医師確保が困難な医療機関に緊急臨時的に 医師を派遣し医師不足が深刻な地域の医療を確保することを目的に北海道の補助事業として北海道病院協会等が 実施主体となり平成20年6月から実施しています。各年度の派遣実績は、平成20年度786回、21年度2,324回、22年度3,260回、23年度3,180回、24年度3,469回、25年度3,396回、26年度3,369回、27年度2,853回、28年度3,468回、29年度2,427回、30年度1,970回、2019年度1,981回、2020年度2,196回、2021年度1,655回で、今後も引き続き実施していくこととしてます。
3 各種研修会の開催
年間を通じて、各種研修会等を開催しています。
・オンラインセミナー
・医療安全管理者養成講習会
・医療安全管理者継続講習
・医師事務作業補助者研修会
・認知症対応力向上研修会
・診療報酬改定セミナー
・病院管理研修 等
4 北海道医療健康保険組合の設立
北海道医療健康保険組合は、当協会が設立母体となり平成20年度から設立に向け関係機関と協議を進め、平成22年10月1日に厚生労働大臣から設立認可を受けました。
・平成22年10月(設立時) 61事業所 12,113名
・令和4年3月31日現在 96事業所 26,569名
5 賛助会員制度の創設
道民への良質な医療提供に関して、「連携」をキーワードに、当協会と共に活動していただくことを目的として、企業及び関係団体、有床又は無床診療所等を対象とした賛助会員制度を創設しました。
・令和4年3月31日現在、36団体等が加入
2022年度 事業計画 個別計画
未だ新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが不透明であることから、昨年に引き続き、会員病院において、本感染症への適切な対応が可能となるよう国や道から積極的に情報収集を行い、会員病院に提供するとともに、会員病院の適切な経営に資するよう医師会等関係医療団体とも連携しながら、必要な支援策等の措置について、今後も、国や道に対し継続して要望していく。
社会保障関係費の伸びを高齢化による増加分におさめるという「新経済・財政再⽣計画 改⾰⼯程表」(平成30年6月)に沿った形で、4月の診療報酬の実質マイナス改定がなされたが、新たな外来機能報告制度の導入、ならびに「医療提供体制改革」の中で段階的に施行されている「医師の働き方改革」に関連する労働時間短縮計画作成や特例水準医療機関の指定に係る第三者評価の実施など、会員病院の運営に影響する施策の実施が目白押しである。会員病院がこれら諸問題に円滑に対処できるよう情報収集・提供を行うとともに、時宜を捉えた話題に関するセミナーを実施する。
従前からの「地域医療構想」の実現に当たっては、地域の議論の中核を担う地域医療構想調整会議の果たす役割がより一層重要となることから、各地域において協会役員及び会員が積極的に調整会議に参画し、提言を行えるよう支援する。
学術事業の中心である恒例の北海道病院学会を2022年7月16日(土)にコロナ禍を踏まえ、全WEB配信方式により開催する。また、従来通り、医療提供における最大の命題である「医療安全を中心とする医療の質の向上」に資するよう、医療従事者に対する各種研修会を適時開催する。
地方における医師不足や偏在が深刻さを増す中、コロナ禍も相まって会員病院施設の維持運営がより一層厳しい状況に陥っていることを踏まえ、緊急臨時的医師派遣事業による医師確保のみならず、ICTを利活用したオンライン化等、医療体制確保のための新たな方策の活用についても積極的に検討する。
協会組織を活性化し、安定的な活動を行っていくためには、その基盤となる会員の一層の増強が必要なことから、当協会の理念や活動に賛同する新入会員の加入勧奨に取り組む。
北海道病院協会としては、本年度においても、会員相互の協力のもと、医師会等関係団体とも密接に連携しながら、北海道の医療提供体制の充実を図り、地域医療の質の向上および会員病院の経営基盤の安定に寄与する活動を行う。